君はフーチを、僕はジェーンを

    ナイトライフを楽しむという意味では、巨大な国際都市である北京は最高に盛り上がれる街である。中でもトップクラスのカクテルを楽しめるJanes and Hooch(ジェーンズ・アンド・フーチ)のラウンジシーンへ行けば願ってもない体験ができると言えよう。

    オーナーのWarren Pang(ウォーレン・パン)は天性のカクテル名人と言えるだろう。完璧にバランスの取れたカクテルを数多く生み出してきたこの店は、数年連続で“街一番のバー”の地位を守っている。Warrenとスタッフ達は、複雑なカクテルで高級感を演出することよりも、むしろベースの味を偽れない高品質の材料を使った定番カクテルを提供することを重視している。

    店内の装飾や雰囲気は、メルボルンのぬくもり(Warrenはオーストラリア出身だ)と禁酒法時代のクールな佇まいを掛け合わせたイメージにインスパイやされたものである。北京に多い、見た目は豪華なのに中身はお粗末なバーとは雲泥の差だ。彼らが重視しているのは非常にシンプルだ。美味しいドリンク、素晴らしいサービス、そして陽気で心地よい雰囲気。そしてこの店に訪れる客層も特別だ。洗練されて趣味の良い客達だ。外国人居住者専用のバーではないが、外国人居住者にもフレンドリーなバーである。言うまでもなく、温かな雰囲気はデートにも適しており、階下には北京では珍しい禁煙ルームもあるのが嬉しい。